そのうちに読もうの最たる感じでジャンルごと意識してはいたものの、これまで一切手を出さなかった老荘思想方面の本をついに一冊目を通した。
読んだのは講談社現代新書「老荘を読む」(蜂屋邦夫著)。1980年代後半に出版された本だが、著者が本書を上梓した時期の30数年後、あそこがいまのような状況になっているとは夢にも想像できていまい・・・などと思いながら読んでもいた。
老荘思想の本場において、隠者のように隠れ棲んでいる大人物もこっそりいるんだろうな・・・とも想像しつつ。そういう人物には興味そそられるけれども、あの国の政治体制のことを考えたら、外国にはそういう人の存在はなかなか伝えられないだろうし(目立っていたら命が危ないに決まっとる)。
まあそれはともかく、30数年という時間のことを思うと、第2次大戦敗北の30数年後は戦後日本の絶頂期前後ともいえ、その年月があれば国の姿もかくも豹変しうるということなのですな。先進工業国から落ちぶれてしまったどこかの国が、この先30数年で立場を回復出来るのか?・・・と思うと、いわゆる「やらしてもらえる」特殊な恩恵でもない限りまず無理そう。哀しい・・・。
東アジアで日本だけが突出して発展しているのを見て、それが悔しくて悔しくて仕方がない連中に対して、カネと技術をくれてやった間抜けの極み。そう仕向けたのはスパイや連中のなりすましだとしても、敵からそう見られていることに無頓着というか、洗脳気味に植え付けられた贖罪意識をまんまと利用されたのはやはり愚か。植民地利権をグッと握っていればこそ観光立国でもやっていける(某仏)だろうが、それもないのに通貨安で観光客ウェルカムなんてやるのもクソ間抜けパート2なのだと思われる。
利益を国内でまわし更に発展させればいいものを、気前よく「敵領域」にくれてやったのだから、もう贖罪意識なんて不要。そもそも明治維新直前よりイギリスの植民地だった大日本帝国が、チャイナ東北部(旧満州)を中心にもろもろ荒らし回ったのは、パレスチナ領域にイスラエルを拵えられなかった時の保険として、満州領域を用意しておくサブシナリオに則って動いた欧州留学経験のある軍人と官僚のせい(満州国家樹立までの手際が良すぎたことで首謀者は閑職に追いやられやがて陸軍追放、焦った欧州サイド+日露戦争の復讐に燃えるソ連により、アメリカと戦うように仕向けられた)。一般の日本人、全然悪くないし〜。
「人間世界の虚構をあばいて人間の天然自然なる本性に生きようとした(老荘思想)」
本書あとがきのこの一文は、間抜けな国の民の心にしみる。こうあらねば・・・みたいな。
