光人社NF文庫「望郷の戦記」(蔵増実佳著)を読了。
太平洋戦争時の陸海軍のパイロットの手記はそこそこ目を通しているけれども、戦闘機操縦者のものが大半。爆撃や雷撃もする攻撃機(一式陸上攻撃機)を操縦していた人が書いたものを読むのは新鮮だった。
ラバウル基地在籍時に敵基地の夜間攻撃を担当していた人なので、深夜の攻撃から朝方帰ってきて午前中に就寝することになるのだが、それはまさに敵の空襲をくらう時間。これまで読んできたラバウル所属の戦闘機パイロットが迎撃(邀撃)している「同時刻」の地上からの視点、思いが読めた。
それに、一式陸攻という防御力が欠落した機体を担当しながら、「現場」でのキャリアを全うした強運。
敵弾に当たらないことは大前提として、下される命令のタイミング、作戦時や移動中の天候の良し悪し、南方特有の病気などなど、様々な運命のめぐり合わせを追体験できた。
守護霊さんに守られていた・・・というか、戦争では死なない運命の人だったのだろう。そういう人の手記を読んでいたここ数日間。前週までよりも馬券成績がはるかに良かったのも、強運な人のポジティブな影響に浴せたからだな、たぶん。
そういう効能がある可能性が感じられるので、定期的に読み返す本にしたい。
