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吉村昭さんの戦争ものの文庫本を読む

「零式戦闘機」(吉村昭著)を読了。

ジブリ映画「風立ちぬ」の登場人物でもあった堀越二郎さん(零戦の設計技師)にもっぱらフォーカスした本かと思ったら、全般的には零戦を取り巻く大平洋戦争史という感じであった。

無理難題を押し付けられた設計時のエピソードから始まったものの、途中からは零戦活躍史。そして当然敗色濃厚となっていく展開(最後はお約束の特攻・・・)。

直近3年ほど光人社NF文庫を中心に第二次大戦の帝国陸海軍関連書籍を何十冊も目を通しており(読書日記としては殆どブログには記載していない。ここ数年、読書日記としてのペースが落ちているのはそれが原因)、優秀なパイロットの手記も一部の目立ちたがり屋さんの数冊(よく目にするもののなぜか買う気がしない)を除いて結構読んでいるので、零戦の操縦士の実名の連続にも全然抵抗なくすんなり。

そんな中、名古屋の海沿いにある三菱の製作所から、完成した航空機を飛行場のある岐阜の各務原に運搬するのに、トラックや鉄道ではなく牛や馬で運んでいたというのは驚愕なエピソードであった(ごく一部は木曽川を使った船便)。路盤の悪い道路を当時のトラックで運ぶと機体が傷つき駄目なので、そのかわりはまさかの牛。牛は時間はかかるものの機体に優しかったのだとか。

そして酷使がたたり輸送用の牛が減ってくるとペルシュロン種というデカ馬も使われだしたそうな。「零戦話」に輸送用の「馬」が出てくるのはかなりシュールであった。

生き残ったその馬たちはかなりやせ細ってしまったそうだが、食糧難の時期ゆえに、おそらくは・・・。