信州の某温泉
福島の原発事故がなければ、ストロンチウムという単語とは無縁だった。
だが好むと好まざるとにかかわらず、それを知ってしまっているわけで、せっかく覚えた知識?を現実に活かすのもまあオツなのかもしれない・・・というわけで・・・。
このたび訪れたとある単純温泉の更衣室に、温泉の成分表が貼ってあった。幾つもの成分が羅列してある中に、そのストロンチウムの文字を見つけたのであった。おっと・・・。温泉水のがぶ飲みはやめよう・・・と思った。飲泉できるとも書いてないし、あまり飲む気もなかったのだが。
しかし、その信州の山間にあるとある温泉は、一見派手さの全くない透明なお湯。宿に着いて夕方にまず一回目の入浴。うーん、普通だ。二度目は夕食後2時間近く経ってから。ん?、ほのかに鉱物臭がする?感じ? 三度目は翌朝。おー、かすかにほんのかすかに硫黄臭めいたものがする。ちょっと感動。草木も眠る丑三つ時を経て、土中の温泉成分もパワーを蓄えるのかな?
さらっとする湯上がり感が、あらためてなかなかに感じられてきたのも、わずかながらの硫黄臭が効いてる。
またいつか行きたい温泉地となった。マイナーな温泉地も、なかなかどうして・・・である。