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守護霊さん(或いはガイドさん)、ナイスな馬券をスカッと当てさせてくれませんか?

「真実の日本戦史」

「真実の日本戦史」(家村和幸監修)を読了。 

真実の「日本戦史」戦国武将編 (宝島SUGOI文庫)

真実の「日本戦史」戦国武将編 (宝島SUGOI文庫)

 

元寇から沖縄戦までのさまざまな「戦」の通説に対して、再検証のスタンスで見つめ直している本。

脚色された歴史小説を読んで、「歴史」を知った気になってはいけないと反省させられる。とくに司馬遼太郎関連のものなど・・・(戦国時代の作品は、読み物としては面白いけれども)。

それはさておき、昨夜NHKで「ノモンハン事件」に関するドキュメンタリーが放送されていたので、自虐史観を植え付けるための洗脳放送だと承知しながら冷ややかに眺めていたが、今回の「真実の日本戦史」のノモンハンの項目は既に読んでいたため、どれどれ売国テレビ局、どんなふうにミスリードするか?・・・とニヤニヤを抑えられず。

たしかに日本側は、装備も貧弱、補給と輸送体制も貧弱で死傷者多数。完敗であるが、作戦参加人数に対しての死傷者の割合は実はソ連側の方が多いとか、事件後の国境線確定の時には、停戦協定直前の反撃で奪回した陣地の存在が交渉の巻き返しに際して効いて、この紛争のそもそもの原因となった国境線の問題では、「完敗したはず」の日本の主張もそれなりに反映されたのだとか(独ソ戦開始直前で、ソ連側がさっさと国境確定交渉を切り上げたがったタイミングでもあったそうで・・・ウィキによれば)。

そういうことは、売国テレビ局は完全無視。日本のネガティブ面だけを積極的に放送する姿勢は、せせら笑うしか無い。民度の低い連中に乗っ取られたダサいマスゴミの本領発揮なのである。

末端の現場は死にものぐるいで頑張るが、幹部は無責任でどうしようもないクソばかり。戦争中に限らず現在もさまざまな意思決定セクションはクソばかりなり・・・。

もちろん、日本を一方的に正当化するのもアレなのだが、今回の本は、必ずしもそういうことばかりでもないと思われるので、無駄な読書にはなるまい。たぶん。

平時の訓練で真剣味を出すため本物のカタナを使った場合と、竹刀を使って全力で行く場合(相手を傷つけるリスクなく)とでは、前者の方に「寸止め意識」が強くなり、いざ実戦の時には後者よりも思い切りに欠けることもあるらしい。

眼から鱗のエピソードであった(前者は武田家、後者は織田徳川連合軍が好例と書かれている。死体にその傾向が出るのだそうな)。